2025/08/10
この記事の要約
「加湿になるから風呂のドアを開けっぱなしにする」という作戦、節約効果があるかどうかは加湿器との比較次第。ただ、肝心の加湿効果はかなり限定的なので、過度な期待は禁物です。
本気で加湿したいなら素直に加湿器を使う。換気扇は回してドアは閉める。結局、オーソドックスなやり方に落ち着くのかもしれませんね。
おもしろい記事を発見しました。
妻が「加湿になるから」と換気扇を使わず、風呂場のドアを常に開けています。換気扇を止めるだけで、どれくらいの節約効果があるのでしょうか。フィナンシャルフィールド
https://financial-field.com/household/entry-491552
話のメインは換気扇の使用・不使用の節約効果ですが、加湿の話もありますので、ちょっとここで触れたいと思います。
換気扇を止めると、どのくらい節約できるのか
記事によると、浴室換気扇の消費電力は10W前後が一般的で、24時間×30日回しても月約220円。古い機種や大きめのもので30Wだとしても、月670円程度とのこと。
正直、思ったより安いですね。
「加湿になるから」という発想
記事の奥さんは「加湿になるから」という理由でドアを開けっぱなしにしているそうです。確かに、入浴直後はモワッと湯気が出て、廊下まで潤う感じがします。
ただ、これを節約の観点から考えるなら、加湿器の電気代も比較に入れないとフェアじゃないですよね。
加湿器の消費電力は方式によってかなり違います。
- 超音波式・気化式:10〜40W程度
- スチーム式(加熱式):200〜500W
仮にスチーム式300Wを1日8時間×30日使うと、月2,000円以上。換気扇の220円とは桁が違います。
もし風呂の蒸気で加湿器を使わずに済んでいるなら、それなりの節約になっている可能性はあります。
でも、風呂の蒸気での加湿は期待薄
とはいえ、現実的には風呂場のドアを開けて加湿、というのは効果が限定的です。
入浴直後こそ蒸気が出ますが、お湯が冷めれば蒸発量は激減します。浴槽の水面から自然に蒸発する水分量は、1日でせいぜい数百ml〜1L程度。一方、加湿器は1時間で300〜500mlくらい出すものも多いので、1日稼働させれば数リットルになります。
つまり、風呂の蒸気は加湿器の代わりにはならない。「加湿になる」のは確かですが、焼け石に水レベルです。
冬場限定で考えると
記事では「ドアを開けっぱなしにすると湿気が廊下に流れて結露やカビの原因になる」と警告しています。これは一般論としては正しいのですが、「加湿になるから」という動機は冬の乾燥対策を想定しているはずです。
冬場に限って言えば、風呂からの蒸気は短時間で収まりますし、そもそも空気が乾燥しているので結露やカビのリスクはそこまで高くありません。梅雨や夏の話を持ち出すのは、ちょっと季節がズレている気がします。
